少し前まで、「在宅ワーク」というとネガティブな印象を持たれる事が多かったような気がします。
営業職や販売員が「陽」の仕事なら在宅ワークは「陰」のような存在みたいな感覚があったのですが、現在のコロナウィルスの影響で在宅ワークが一般化してきていて、在宅ワークの良さが認知されて様々な仕事の幅が広がってきました。
もともと、在宅ワークは副業のような立ち位置で、自分の隙間時間にさくっとタスクを完了し、報酬を得るスタンスがありました。専業主婦が家事の合間にお小遣い稼ぎのような感覚の方が多いのではないでしょうか。
しかし、現在はネット環境も整い、それに関する知識もそれなりに持ち合わせてきていている中でのコロナの影響。
仕事が容易に進んだのはいうまでもありませんね。職場に行ってする仕事は多分家でもできるというのがこの数か月でわかった人が大多数だと思います。
在宅ワークの最大のメリットは、自分の時間の中で最大のパフォーマンスが出来る事だと思います。
職場だと、様々なしがらみの中で井戸端会議のような内容の会議に時間を取られなくてもいい事や、ランチの時間だったり、周りの人への気遣いをしなくてもいいので自分の仕事が集中して取り組める事や、今までかかっていた時間を短縮する事で自分の時間を作ることができる事が最大のメリットにつながるのではないでしょうか。
仕事の納品期日が決まっている場合など、特にそうなのですが期日までにその仕事を納められば良いわけなので、仕事を早めに終えて自分の趣味に費やす事ができます。
ある在宅ワーカーは在宅ワークをしながら、畑を借りて無農薬野菜を作る事をしていたりします。夏場は畑の作物のお世話が忙しいらしいのですが、それでも時間が取れると畑に行き、おいしい野菜を作っています。
外で働きながらも土日に農作業をする事も可能ではあるかもしれませんが、在宅なら好きな時に自分で時間を作り出すことができるのでモチベーションにつながるとお話ししていただきました。
また、在宅ワークに切り替える事で子どもと接する機会が多くなったともお話ししていただけました。
子どもの学校の登下校の際、見守りの旗振りを当番制で行っていて仕事で忙しい方はできない事が多く、不審者や車などの問題が多発する地域だったためPTAの方も頭を悩ませていたようです。
在宅ワークにしてから、時間を作れるようになったので車通りが多い場所で積極的に旗振りをするようになったそうです。
今まで知らなかった子どもの友達の顔や、近所の方などとの交流が生まれているそうです。
在宅ワークにする事で時間に余裕ができる事が、子どもたちへの未来が明るいものになるとは言い過ぎかもしれませんが、
社会貢献もまた在宅ワークだからできる事の一つに、今の時代はなっていくのではないでしょうか。